1-1-37 気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018 による我が国の気候の長期的傾向に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 なお、猛暑日とは日最高気温が 35℃以上の日、冬日とは日最低気温がO℃未満の日、短時間強雨とは1時間降水量80mm以上の降雨無降水日とは日降水量が1mm未満の日のことをいう。また、統計期間は、年平均気温、猛暑日、冬日、無降水日については概ね 100年間、短時間強雨については概ね40年間である。
① 年平均気温は上昇しており、その上昇速度は世界の平均より大きい。
② 猛暑日の年間日数は増加している。
③ 冬日の年間日数は減少している。
④ 短時間強雨の年開発生回数は増加している。
⑤ 無降水日の年間日数は減少している。
【正解⑤】
【解説】
①正:世界の年平均気温は19 世紀後半以降100 年あたり0.72℃の割合で上昇している。日本の気温上昇は世界の平均より早い速度で上昇しており、100 年あたり1.19℃の割合で上昇している。

②正:真夏日、猛暑日のいずれの年間日数も、統計期間1931~2016年で増加傾向が現れており、猛暑日は10 年あたり0.2 日の割合で増加している

③正:冬日48の日数は、統計期間1931~2016 年で減少 している
④正:日本では、年降水量は1970 年代以降年ごとの変動が大きくなっており、短時間強雨や大雨の発生が増加している一方で、降水日数が減少する傾向が見られる。
⑤誤:日降水量1.0mm 以上の日数は減少しており、無降水日が増加していることが分かる。大雨の頻度が増加している一方で、降水日数は減少する傾向が見られる。
