I-1-19 ある会社では, 2機種 (機種A, 機種B) のサーバを使用しており, いずれの機種のカタログにもMTBF(平均故障問隔)は1,000時間と記載されている。使用しているすべてのサーバの運用開始から現時点までの総稼働時間, 総修理時間, 故障件数を調べ, 機種ごとに集計したところ下表が得られた。 MTBFの観点から見た, 機種Aと機種Bの信頼性に関する次の記述のうち, 最も適切なものはどれか。

① 機種A, 機種Bの信頼性は, ともにカタログ値を下回る。
② 機種Aの信頼性はカタログ値を上回るが,機種Bの信頼性はカタログ値を下回る。
③ 機種A,機種Bの信頼性は, ともにカタログ値と一致する。
④ 機種Aの信頼性はカタログ値を下回るが, 機種Bの信頼性はカタログ値を上回る。
⑤ 機種A,機種Bの信頼性は, ともにカタログ値を上回る。
【正解②】
【解説】 MTBFはMean Time Between Failuresの略。Mean Timeが平均の意味。故障と故障の間の時間、つまり稼働している時間になります。平均故障間隔といいます。
信頼性=MTBF/故障件数 (補足) MTTRはMean Time To Repairの略。故障から復旧までの時間、修理が終わるまでの時間になります。平均修理時間といいます。 稼働率とは、すべての時間の中で稼働している時間の割合を表します。
つまり、稼働率=MTBR/(MTBR+MTTR)
機種A MTBF=1,093,800h 信頼性=1,093,800h/987件=1108h/件 >1000h
機種B MTBF=1,148,300h 信頼性=1,148,300h/1283件=895h/件 <1000h
以上より、信頼性は、機種Aはカタログ値を上回る。機種Bはカタログ値を下回る。