Ⅰ-1-5 サプライチェーンの途絶リスクに対しては、一般に、途絶時の影響を検証し、投入コストと効果を考慮した日ごろの取組など、平常時の競争力と非常時のリスク対応の両立が求められる。 災害などの発生後、サプライヤからセットメーカに至るサプライチェーンの途絶に関して、そのロバストネスやレジリエンスの度合いを高め、 リスクの低減に寄与する事前方策として、次の記述のうち、最もそぐわないものはどれか。
① セットメーカによるすべてのサプライヤの情報の一元的把握
② サプライヤとセットメーカの協働による調達リードタイム・発注間隔の短縮
③ 利用可能な複数サプライヤによる代替供給体制の構築
④ サプライヤの工場に対するセットメーカによる支援体制の構築
⑤ セットメーカで使用する部品の共通化・標準化の推進
【正解②】
【解説】サプライチェーンの途絶に関するリスクの低減に寄与する事前方策として適していないものを選ぶ問題である。
①正:情報の一次元的把握により、サプライチェーン上の弱い部分などの影響を受けるところを把握できる。
②誤:調達リードタイムや発注間隔の短縮は、調達リスクの低減ではないため、記述は誤り。
③正:代替供給によって、冗長性の強化が図れるため、記述は正しい。
④正:支援体制の構築により、頑強性が向上するため、記述は正しい。
⑤正:部品の共通化・標準化により、調達リスクの低減が図れるため、記述は正しい。