技術士総合技術監理部門2020択一問題解説 問40

1-1-40 様々な組織の社会的責任と環境管理活動に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① IS0 26000は、企業だけでなく様々な組織の社会的責任に関する国際規格であり、我が国ではJIS化されている。

② エコアクション21 は、中小事業者にも取組みやすい環境マネジメントシステムとして策定されたものであり、近年、建設業者や食品関連事業者向けのガイドラインも公表されている。

③ トリプルボトムラインとは、企業の持続可能性についての考え方であり、企業活動を経済の観点のみならず環境と人的資源の観点からも評価しようとするものである。

④ ESG投資とは、環境、社会、企業統治に配慮している企業を重視・選別して行う投資のことをいい、国際連合が提唱した責任投資原則の基本となる考え方である。

⑤ 環境会計とは、企業等が、事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的に測定し伝達する仕組のことである。

【正解③】

【解説】

①正:IS0 26000は、国際標準化機構(ISO) が、企業を含むすべての組織の社会的責任(SR: Social Responsibility)の指針として策定したものである。この規格の日本版は、日本工業規格「JIS 26000」の形で原文とほぼ同じ内容で2012年に制定された。

②エコアクション21は、環境マネジメントシステム、環境パフォーマンス評価及び環境報告をひとつに統合したものであり、エコアクション21に取り組むことにより、中小事業者でも自主的・積極的な環境配慮に対する取組が展開でき、かつその取組結果を「環境活動レポート」として取りまとめて公表できるように工夫されている。エコアクション21認証・登録事業者と地域社会の持続可能な成長を一層支援することが求められたので、平成29年4月に「エコアクション21ガイドライン 2017年版」、平成30年4月には「エコアクション21ガイドライン 建設業者向けガイドライン2017年版」「エコアクション21ガイドライン 食品関連事業者向けガイドライン 2017年版」が公表された。

③誤:トリプルボトムラインとは、組織の活動パフォーマンスを評価するとき、経済的側面・環境的側面・社会的側面の3つの軸で評価をすることを指す。従って、「人的資源」が誤りで、「社会」が正解となる。

④正:環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資。ESGはそれぞれの英語の頭文字をあわせたことばである。国際連合が2006年、投資家がとるべき行動として責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)を打ち出し、ESGの観点から投資するよう提唱したため、欧米の機関投資家を中心に企業の投資価値を測る新しい評価項目として関心を集めるようになった。

⑤正:環境会計とは、企業等が、持続可能な発展を目指して、社会との良好な関係を保ちつつ、環境保全への取組を効率的かつ効果的に推進していくことを目的として、事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的(貨幣単位又は物量単位)に測定し伝達する仕組みである。

技術士には体力も必要。管理人も飲んでます。

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