技術士総合技術監理部門2020択一問題解説 問1

Ⅰ-1-1 品質管理で用いられる図やグラフと,そこから読み取ることのできる内容の例の組み合わせとして,最も適切なものはどれか。

① 系統図:ある工場で作られる部品の重量について,平均値は規格の中心とほぼ一致しているが,分布の幅は規格の幅よりも大きい。

② 連関図:ある製品について,日々の不適合品率が一定の範囲内で推移しており,製造工程は安定した状態にある。

③ 管理図:ある製品部品の寸法誤差と作業時間との関係について,作業時間が短いほど寸法誤差が大きい傾向にある。

④ パレート図:ある書類の記入項目のうち,不備件数の最も多い「日付」と,その次に多い「口座番号」の2つで,不備件数のおおよそ80%を占めている。

⑤ ヒストグラム:ある商品について,顧客満足度に対する影響は,価格よりもアフターサービスの方が大きい。

【正解④】

【解説】

「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」に関する問題。QC7つ道具とは,データを定量的に分析することで,品質管理/改善を可能とする統計的手法である。また,新QC7つ道具とは,主として言語データを図に整理することによって,問題の解決を図る手法である。

①誤:系統図は,新QC7つ道具のひとつで,目的を果たすための手段を目的として捉え直し,その手段を考える作業を複数回展開し,目的と手段を枝分かれさせながら多段階展開する手法である。問題文の内容は,工程能力指数に関する記述である。

②誤:連関図は,新QC7つ道具のひとつで,問題点とそれに関係する要因を短文で表現し,それらの因果関係を表現する手法である。管理図に関する記述である。

③誤:管理図は,QC7つ道具のひとつで,データを時系列的に観察して,工程状態を判断し,管理するための折れ線グラフである。問題文では,製品の作業時間と寸法誤差の関係を述べているため,散布図に関する記述である。

④正:パレート図は,QC7つ道具のひとつで,データを分類項目別に分け,それらを多い順に並べて,棒グラフと占有率の累積折れ線グラフで表した図である。問題文には,分類項目2つと占有率80%の記載があるため,パレート図の内容として正しい。

⑤誤:ヒストグラムとは,QC7つ道具のひとつで,データの存在する範囲をいくつかの区間に当分し,各区間に入るデータの数を縦軸にとった柱状のグラフである。顧客の満足度に対する影響度は要因を項目で整理しているため,内容はマトリックス図に関する記述であり,ヒストグラムに関する内容としては誤り。

技術士には体力も必要。管理人も飲んでます。

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