技術士総合技術監理部門2020択一問題解説 問21

I-1-21   政府が推進するSociety 5.0によって新たに実現される社会等に関する次の記述のうち, 最も不適切なものはどれか。 

①  Society5.0とは,狩猟社会,農耕社会,工業社会,情報社会に続く,人類社会発展の歴史における5番日の新しい社会を指す。 

②  Society 5.0では, IoTで人とモノがつながり様々な知識や情報が共有されることで新たな価値が生まれ,  また, 人工知能により必要な情報が必要な時に提供されるようになる。 

③  Society5.0の新たなしくみでは,サイバ一空間に存在するクラウドサービスにフィジカル空問にいる人間がアクセスし自ら情報を解析することで価値が生まれる。 

④  Society5.0では,イノベーションで創出される.新たな価値により,格差なく,多様なニーズにきめ細かな対応が可能となり, 社会システム全体が最適化され, 経済発展と社会的課題の解決が両立できる社会となる。 

⑤  Society5.0では,人工知能やロボットに支配され監視されるような未来ではなく誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる人間中心の社会を実現していく。 

【正解③】 

【解説】 

①Society5.0の仕組み

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。 

②正:Society 5.0で実現する社会 

Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服することである。 

③誤: Society 5.0のしくみ 

Society 5.0では、フィジカル空間のセンサーからの膨大な情報がサイバー空間に集積されます。サイバー空間では、このビッグデータを人工知能(AI)が解析し、その解析結果がフィジカル空間の人間に様々な形でフィードバックされます。今までの情報社会では、人間が情報を解析することで価値が生まれてきました。Society 5.0では、膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになります。 

この選択肢の説明は、Society4.0の説明となり誤りです。

④正:経済発展と社会的課題の解決を両立するSociety 5.0へ 

IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術の進展が進んできており、我が国は、課題先進国として、これら先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会であるSociety 5.0の実現を目指している。 

⑤正:Society 5.0による人間中心の社会 

これまでの社会では、経済や組織といったシステムが優先され、個々の能力などに応じて個人が受けるモノやサービスに格差が生じている面がありました。Society 5.0では、ビッグデータを踏まえたAIやロボットが今まで人間が行っていた作業や調整を代行・支援するため、日々の煩雑で不得手な作業などから解放され、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができるようになります。 

これは一人一人の人間が中心となる社会であり、決してAIやロボットに支配され、監視されるような未来ではありません。また、我が国のみならず世界の様々な課題の解決にも通じるもので、国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成にも通じるものです。 

参照:内閣府HP 

技術士には体力も必要。管理人も飲んでます。

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